すみません、相変わらずふざけたタイトルで。昭和のムード歌謡が大好きなもんで、つい出来心です。(笑)

新潟→函館→新潟 1000Km下道弾丸ツーリングに行ってきたのは1年ちょっと前ですが、あまりにも短時間に根詰めて走ったせいか、お腹いっぱいになっちゃったようで、その後はバイクには乗らずじまいでした。(涙)

アドレナリンを出し過ぎたせいでしょうか「走りたい」という気持ちは無くなりましたが、「いじりたい」という気持ちはずぅっと残っていて、キャブや点火系をばらしてました。

毎年楽しみにしているイベントに出展!(昭和の乗り物大集合 in 阿賀野2015)

私が毎年楽しみにしているのは、9月最終日曜日に阿賀野市(旧笹神村)で行わる「昭和の乗り物大集合」というクラシックカーとバイクのイベントです。それも前日の前夜祭から参加させていただいてまったりとゆるく楽しませていただいております。(事務局の皆さま、参加者のみなさま、いつもありがとうございます)

初めて出させていただいたのが2014年で、その時イタ車(2輪)は私の450Mk3desmoと新潟ベスパクラブの皆さんだけでした。「血中ラテン度の高い」人間を増やさないかん!というミッションの元、2015年度はドカ3台体制を取ることにしました。ですが、いかんせん私の作業が間に合わず急きょ出展車両を変更していただくことに。(涙)

※バイクの運搬に関しては、アートガレージ井上社長様に多大なご協力をいただきました。あらためて感謝申し上げます。

【長井さん、お写真お借りました。ありがとうございます。】

展示させてもらったのは、いつもの450Mark3desmoに450RT(エンジンは250M3)、Pantah600SLの3台です。RTは会場でチェーン取り付けたり、エキパイとマフラーをはめこんだりしてました。「当日、会場で整備しているのはおまえだけだ」と笑われましたが、、、、。(笑)

さて、そんなこんなでお昼のお弁当も食べ、まったりしていると呼び出しのアナウンスが。

なんでも自分のバイクについてプレゼンをしなさいとの事。

「はい、わかりました。お任せください」とレッドカーペットの敷かれたステージ前へ。そしたらなんとそこでエンジンをかけろ!と言うではありませんか!

「え~、点火系をはずしてあるので無理です」とお応えし、大勢のお客さんの前を押して自走します。(笑)

その時に「あとで組み立ててエンジンかけますね」と言った以上、やらないわけにはいきません。

さあやるかと展示場所に戻り、シートをはずした瞬間、目を奪われました!

まさか、こんな事になってるとは、、、、、。(涙)

【シートレールのパイプが根本からポッキリ。(涙)】

Manma mia!

なんとシートレールのパイプが根本からポッキリ逝ってるではありませんか!!!

ぎょえ~~!なんちゅう悲劇(涙)とも思ったのですが、そこは一切ひるまず何食わぬ顔をして(笑)、タンクをはずし、三角のべベルカバーをはずして圧縮上死点を出します。そしてガバナーを取付け、ポイントプレートを留め、ポイントギャップの確認、点火時期の調整を行って完成です。

最後にタンク、シートを取付け、準備万端。キック1発でエンジン始動です。

この間、約30分ほどでしたが、廻りで見ていた人たちはあまりに手慣れた作業に半分あきれ顔だったようです。(笑)

折れたフレームの溶接完了!>>佐渡ツーリングへGO!

折損した部分はシートステーとRショック取付部のちょうど中間の位置でしたので、そのまま乗るわけにもいきません。ツーリングに行く予定も無かったのでそのまま倉庫にしまってありました。

乗らないとはいえ、その間ほかのドカの整備をしたり、ご注文いただいたパーツの手配、12V化及びCDI、バッテリー点火に替わる点火システムの検討などをしておりましたが、7月後半に佐渡ツーリングが決まり、その準備として折れたパイプの溶接をお願いしました。

【さすがプロ!手際がいいです。ありがとうございました。】

一応、溶接の資格は持っているんですが(1995年にテクノスクール通ってました)、残念ながら道具も腕もございません。プロにお願いするのが一番です。

半自動溶接の場合、スパッタ(溶接のカスみたいなもの)が飛び散ってしまい、他の部分を痛めてしまうといけないという事でTIG溶接(アルゴン溶接)でやっていただきました。全周ぐるりと溶接していただいたので、これで心配ありません。熱の入った部分はそこだけ強度が上がるので、周りの部分にまたクラック入る可能性はありますが、ちょくちょく経過観察しておけば大丈夫でしょう。

【溶接したいただいた部分はタッチアップを行い、ここまで組み上げました】

溶接していただいた部分のタッチアップを行い、錆び落としと磨きのためにはずしてあったライトケースやフロントフェンダー、ハンドル廻り、マフラーなどを取り付けてひとまず形になりました。

【アエルマッキ用のタンクラバーを使ってます。】

前から気になっていたのがタンクの振動防止用のラバー(防振ゴム)だったのですが、今回はアエルマッキ用に交換しました。(ちょうどこれしかなかった>涙)でも、これでひとまず安心です。

あとはタンクとシートを付けて、タンクとキャブをホースでつなげば完成です。

【メッキ部分に写っているのは私の顔です。決して心霊現象ではございません。(笑)】

やはりDUCATIシングルはグリーンホースが似合いますね!

20M巻きを取り寄せたかいがありました。(笑)

さて、ガソリンを入れてエンジン始動テストをします。

まずチョークを引いて空キックを2発くらい。エンジンにGASを吸わせてやります。

私は左足でキックしますので、右のタンデムステップを起こし、右足を載せます。そして左足でキックペダルをゆっくりと下げていき、圧縮上死点を探します。手ごたえ(足ごたえ?)がきつくなったところが圧縮上死点です。そこをチョンと越えるような感じで少しキックペダルを下げます。(ほんのちょっと)

一旦キックペダルを一番上まで戻し、そこから一気に一番下まで踏み下ろします。この時、ペダルと靴底は絶対離してはいけません。ケッチンが来た時に大ケガをする危険性があります。

感覚的には蹴るというよりも、キックペダルを通してクランクシャフトを回してやると言った方が正しいかもしれません。

はい、今回もキック1発でエンジンはかかりました。相変わらず調子はいいですね。約1年ぶりなので気持ちも高ぶります。あれっ、バイクに乗るの飽きたんじゃなかったっけ?という話は遠い過去に消え去りました。(笑)

走行テストを行い、新しく作り変えたFブレーキワイヤーの調整やアクセルワイヤーの遊びを詰めれば良さそうです。これで佐渡ツーリングに行けます。間に合ってホントよかったです。ご協力いただいた皆様に重ね々々感謝申し上げます。ありがとうございました。


※現在イタリアではスペアパーツのリプロ(再生産)が進み、パーツの入手に関しては何ら心配のいらない時代になってきました。ちょっと前までは考えられないような細かいパーツも供給されており、DUCATIシングル好きにはホントありがたい話です。

詳しくは下記リンク先ページを見ていただくか、より詳しい各カテゴリーリスト(PDF)をダウンロードしてください。

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