すでにみなさまご存じのように、8月26日イタリア中部でマグニチュード6.2の地震が発生いたしました。運の悪いことに山間部のアマトリーチェでは多くの建物が倒壊し、300人近い死者や多くのけが人が出ています。
私自身はアマトリーチェには行ったことはありませんが、ミラノ→ターラントの主催者のサバティーニさんのご自宅がペルージャにあるということで心配しておりました。(みなさん、ご無事なようでホッとしました。またご心配いただいたみなさま本当にありがとうございました。)
ミラノ→ターラントは昔の公道レースをラリー形式で蘇らせたイベントですが、ミラノを夜中の12時にスタートし、その途中いろいろな場所を巡って南のターラントのゴールを目指します。(4~5日間くらいで、その年によってコースやスケジュールも変わります)
途中のチェックポイントには休憩する場所が用意されており、そこではその地域のおいしいものを用意しててくれるんです。それこそほっぺの落ちそうなポーズで「ボーノ、ボーノ」と言わないではいられません。そんな食べる部分もミラノ→ターラントの大きな魅力と言えるでしょう。
そしてアマトリーチェにも
おいしいものが大好きなイタリアの人たちですから、もちろんアマトリーチェにも寄っています。ミラノ→ターラントのFBページには2013年度大会でアマトリーチェに行った事が書かれていました。名物のアマトリチアーナ(パスタ)を出してもらったようですね。できれば一緒に食べたかった。そんな気持ちです。
日本のイタリアンレストランでも支援の輪が広がる
同じイタリアのローマのレストランなどで始まった「アマトリチアーナ」キャンペーンですが、日本のイタリアレストランでも支援の輪が広がってきました。多くのお店がこれに賛同されて、また多くのお客様がアマトリーチェに興味を持ってもらい、おいしいパスタを食べてもらって、そこから義援金として寄付されるものです。(アマトリチアーナを食べると代金から1ユーロ、お店から1ユーロの合計2ユーロが義援金として寄付される仕組み)
イタリア中部地震、支援キャンペーン第1弾として
日本のイタリアレストランのみなさんががんばってくださっているのに、ドカ好きの私が何もしないわけにはいきません。
今回、被害はなかったとはいえ、サバティーニさんご一家には一宿一飯の恩義があります。実際に出場してイタリア半島を北から南まで走ったのは1990年でしたが、1996年の春、イタリアに行った時は、いきなり電話かけて遊びに行ってもいいかと聞いたら、「ぜひ来い」と。そしてメシを食え、今日は泊まっていけと大変お世話になったんです。また翌日はサバティーニさんの工房でレストアの様子も見せていただき大変勉強になりました。
その年の7月には「ミラノ→ターラント」の伴走車に乗っけてもらい、イタリア縦断旅行もしてきましたし、普通のイタリア旅行じゃ味わえない経験をさせてもらっているので、私にとってイタリアの人たちは親戚みたいなものなんです。
たくさんお世話になったイタリアの人たちに対して何か恩返しができないかを考えましたが、まさか私がアマトリチアーナを作ってふるまうわけにもいきませんので、私のできる支援策を考えてみました。
ご注文いただいた代金の内、10%を義援金として寄付させていただきます。
今回、ご紹介(ご提案)する12V化キットとフルトラ点火キットの代金の内、10%を義援金として寄付させていただきたいと思います。
その内容は以下のようになります。
1.12V化キット(ドイツ製)
以前、「DUCATIシングルの電装がなぜ6Vだったのか」について書きましたが(あくまで推測ですが)、それに対する答えとしてご紹介します。
この12V化キットは、既存のオルタネーターとレギュレーターを交換していただきます。作業自体は慣れた方なら半日から1日で終わります。また日本語の作業マニュアルも作りましたので、それを見ながらやっていただければ大丈夫だと思います。
発電容量は12V150Wありますので、H4ハロゲンもグリップヒーターも余裕で使えます。
またフライホイールが685gとかなり軽くなりますので、レスポンスの向上が期待できます。
価格は54,000円(税込)です。
今回、お申込みいただいた方への特典としては、
特典その1:日本語マニュアルを進呈(私が作りました)
特典その2:DUCATI専用特殊工具のレンタル費が無料(送料だけご負担ください)
特典その3:プライマリーカバー(左側カバー)ガスケットを1枚プレゼント
2.フルトラ点火キット(ドイツ製)
当初、CDI点火で考えていたのですが、450に使うと酷いケッチンが来るからヤメてというメーカーからの話もあり、他のものを検討してみました。
今回ご紹介させていただくフルトラ点火キットは、ホール素子という半導体(磁力でON・OFFを切り替えます)を使ったデジタル制御タイプになります。コイルとマグネットローターを使ったアナログタイプはボイヤーやルーカスなどでもありましたが、このシステムはホール素子を使って信号を拾い、デジタル制御によって点火タイミングのコントロールを行います。
ホール素子はハイブリッドカーのモーターにも使われていて、センサーとしてタイミングを細かく拾い、回転その他を制御しています。
このシステムの特徴としては、点火カーブの設定が3種類切り替えられるようになっており、停止時から400RPMまではTDC0度(上死点0度)と、450で使ってもケッチンの恐れはかなり少ないでしょう。
実際、ガバナーによるバッテリー点火でもCDI点火でも進角は+28度くらいですので、450の場合はもうちょっと進めたいところなんですが、ケッチン対策のため抑えられています。しかしこのフルトラ点火キットでは最大進角がBTDC36~39度まで設定できますので、最適な点火タイミングを選ぶことができ、よりパフォーマンスが上がると期待できます。(250や350も同様です)
またガバナーやポイントなどの機械部品、コンデンサーなどがなくなりますので、その後のメンテは非常にラクになります。(ポイント焼損やコンデンサーのパンクなどのトラブルから解放されます。)
価格は52,000円(税込)になります。
こちらも特典をご用意してあります。
特典その1:日本語マニュアルを進呈(私が作りました)
特典その2:IGNタイミング確認用特殊工具とストロボライトのレンタル費が無料(送料だけご負担ください)
特典その3:タイミングカバー用ガスケット1枚(右側)またはタイミングシャフト用オイルシール1個をプレゼント(どちらも問題無ければ変える必要はありませんが予備として)
※IGNコイルは含まれていませんので、別途ご用意いただくかご一緒にご注文ください。
ASウオタニさんのSPⅡパワーコイルキットがお勧めです。(オプション)
オプションのASウオタニ製 SPⅡパワーコイルキットは26,136円(税込)です。
※プラグコードもセットになってます。プラグキャップはご用意ください。(抵抗入りタイプ)
※ツインプラグ用のコイルもありますので、必要な方はお知らせください。
3.ドイツ製12V化キット+ドイツ製フルトラ点火キットのセットも可能です。
もちろん別々でもかまいませんし、せっかくなら一緒に交換していただいた方が手間を考えると無駄がないでしょう。それとトランスデューサーによるCDI点火は12V化キットを使うとCDIのための電力供給が無くなりますので点火系を別に用意する必要があります。その点からもフルトラ点火キットに一緒に交換するのがベストな選択だと思います。
セットの場合は、特別価格の96,000円(税込)です。
※1と2の特典はすべて付きますのでご安心ください。
4.ご注文方法
ご注文は簡単です。
メール order@ducati-singles.com までメールにてお送りいただくか、「Contact」ページよりご注文ください。
その際、下記についてお知らせください。
1.必要数量(12V化キットもしくはフルトラ点火キット、あるいは両方等)
2.お名前
3.ご住所(郵便番号も)
4.お電話番号
5.お支払方法(銀行振込み又はPayPalによるカード決済)
6.お使いになるドカの車種・年式等
7.その他ご希望があればどうぞ
5.お支払い等について
お支払いについては、銀行振込みかPayPalによるカード決済となります。
※PayPalによるカード決済は、後日カード会社さんのWebサイトで分割に変更できるものもあります。
ご入金もしくはPayPalによるカード決済が確認できた時点で正式発注とさせていただきます。
※お振込み先及びPayPalによる請求メールはご注文をいただいた際にメールにてお送りいたします。
納期は1か月ちょっと見てください。通関入荷後、検品を行い、問題無ければ着払いでお送りいたします。
6.その他
もし作業にご不安のある場合は、エンジン腰下だけ送っていただき、そこに組み込んでお返しするサービスや出張取付などのサービスも考えております。(作業費や出張費などは別途お願いいたします)どうぞ遠慮なくご相談ください。
特殊工具のレンタルは、お申込みの先着順で送らせていただきます。ご希望に添えない場合があるかもしれませんが、どうぞご了承ください。
お預かりした義援金は私が責任を持って、アマトリーチェの市役所に送金するか、イタリア赤十字を通してアマトリーチェの人々に届くようにいたします。もしくはサバティーニ家にお願いして直接届けてもらいます。
お礼として何がしかのイタリアグッズをプレゼントさせていただきたいと思いますが、これはまだ何にするか未定ですので、どうぞ楽しみに待っていてください。
また、もしご不明の点がありましたら、どうぞご質問ください。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
伊藤綾英